タープ比較

タープの種類と選び方|ヘキサ・ウイング・レクタ・スクリーン・ワンタッチを比較

この記事の結論

・日陰を作るタープは、キャンプ・オートキャンプ・BBQの必須アイテムです

・迷ったらヘキサタープ。安い・設営が楽・風に強い・コンパクトの4拍子

・大人数で居住性重視ならレクタ(スクエア)、虫や雨を避けたいならスクリーン

・ワンタッチタープは泊まりのキャンプにはNG。風に弱く、デイキャンプ専用と考えてください

・焚き火をタープの近くでするなら素材(ポリエステルかTCか)が重要です

日陰を作るタープは、キャンプ・オートキャンプ・BBQにおいて必須アイテムになります。利用シーンに合ったタイプ・サイズを選択しましょう。

タープの種類

ヘキサタープ|迷ったらこれ

ヘキサ=六角形のタープです。六角すべてにポールを立てることもありますが、ほとんどの場合は2本のメインポールでタープを支える仕様になっています。

収納時はコンパクトで、比較的設営も楽という特徴があります。価格も安く、風に強いので入門者向けです。

📏 定番モデルのスペック例:コールマン XPヘキサタープ/MDX

使用時サイズ 約460×435×230(h)cm

収納時サイズ 約φ18×74cm

重量 約7.6kg(スチールポール込み)

耐水圧 約1,500mm

素材 75Dポリエステル(UVカット・PU防水加工・シームシール)

4人家族でも十分な日陰が取れるサイズ感です。収納時74cmなので、キャンプ道具の収納の基準でいうと「押入れならOK」のラインです。

ウイングタープ|ソロ・ロースタイル向き

ひし形の布のタープはウイングタープに分類されます。ヘキサタープより居住性は低くなります。

背が低いタープが多いので、ロースタイルキャンプ(低い椅子・低いテーブルを利用)向きです。このタープは風に強いので安全性は高いです。

💡 ヘキサとウイングの違い

ヘキサ:六角形。両サイドにも布があるぶん、日陰が広い。ファミリー向け

ウイング:ひし形。布が少ないぶん、軽くてコンパクト。ソロ・デュオ向け

スクエアタープ・レクタタープ|大人数・居住性重視

運動会の本部などで利用する形のタープです。四角形なので有効面積が広く、居住性が高いので大人数でのキャンプに向いています。

メリットとデメリット

◎ 日陰の面積がいちばん広い——同じ幅ならヘキサより使える面が大きい

◎ 張り方のアレンジが多い——片側を下げて風よけ・西日よけにできる

△ ポールとロープが多く、設営に手間がかかる

△ 四角形はヘキサより風を受けやすい

スクリーンタープ|虫・雨・プライバシー対策

一時はほとんどのサイトがスクリーンタープという全盛期もあったのですが、ロースタイルが流行りだしたというのもあり、比率は下がっています。

すごくいいのですが、大きいのでレイアウトに困ることがよくあります。

⚠️ スクリーンタープはサイトの広さに注意

4m級クラスが使えるオートサイトはほとんどありません。オートサイトは3.5mあたりまで、4mが使えるのはフリーサイトと思ったほうがいいです。

タープの実寸に加えて、ガイロープ(張り綱)の張り出しが四方に1m前後必要です。さらにテントと車も同じ区画に入るので、カタログの数字より1〜2mは大きく見積もってください。

それでもスクリーンタープが向いている人

・虫が苦手な家族がいる(夏の夕方〜夜がまるで違います)

・雨の日もキャンプする(フルクローズにできるので荷物も守れます)

・隣のサイトとの距離が近いキャンプ場が多い(目隠しになります)

最近スクリーンタープが流行らなくなった理由

一時はキャンプ場を見渡すと、どのサイトにもスクリーンタープが建っていました。それが今では、ヘキサタープやTCタープの下で焚き火を囲むスタイルのほうが目立ちます。現場で見てきて感じる理由を整理してみます。

📉 スクリーンタープが減った6つの理由

① ロースタイルとソロキャンプが主流になった
低い椅子に座って地面に近い目線で過ごすスタイルが広まりました。背の高い大きな幕は、このスタイルには合いません。人数が少ないソロやデュオなら、あの広さもいりません。

② 焚き火ブームと相性が悪い
スクリーンタープの多くはポリエステルとメッシュでできていて、中や近くで焚き火をすると火の粉で穴が開きます。「タープの下で焚き火を眺めたい」という人は、TCのヘキサやレクタを選ぶようになりました。

③ 2ルームテントやシェルターが代わりになった
寝室とリビングが一体になった2ルームテントや、トンネル型のシェルターが増えました。1張りでスクリーンタープの役割をこなせるので、テントとスクリーンタープを別々に建てる必要が減りました。

④ 大きい・重い・設営が大変
フレームの本数が多く、重さは10kgを超えるものも珍しくありません。1人で建てるのは手間がかかり、到着してから日陰ができるまでに時間がかかります。

⑤ 区画サイトに入らない
前の項目で書いたとおり、4m級はオートサイトではまず入りません。テントと車を並べると、区画からはみ出してしまいます。

⑥ 家での収納と撤収がつらい
収納サイズが長くかさばるので、マンションの押入れには入りにくい道具です。雨で濡れると乾かす面積も大きく、撤収の後片付けがいちばん大変な道具でもあります。

それでも「いらない道具」ではありません

流行が変わっただけで、スクリーンタープの良さは今も変わっていません。

・夏の虫:夕方からの蚊やブヨを、メッシュでほぼ防げます

・雨の日:フルクローズにすれば、荷物もテーブルも濡れません

・小さい子ども連れ:囲まれた空間なので、子どもの居場所が分かりやすいです

・春秋の冷たい風:風よけになるので、焚き火なしでも過ごしやすくなります

虫が苦手な家族がいる、雨でもキャンプに行く、という人には、今でもいちばん頼れるタープです。流行より、自分たちのキャンプに合うかどうかで選んでください。

>>パパ一人でタープを設営してみました(動画)

ワンタッチタープ|デイキャンプ専用と割り切る

紹介はしますが、管理人的にはあまりお勧めしません。

設営は楽なのですが、とにかく風に弱いという弱点があります。海でもよく飛ばされているのを見ませんか?

🚨 なぜワンタッチタープは飛ばされるのか

・天井が平らで高い——風を正面から受けて、パラシュートのように持ち上がります

・脚4本で立っているだけ——ガイロープを張らずに使う人が多く、固定が弱い

・フレームが重い——飛ばされたときに人や車に当たると大事故になります

使うなら:

・ガイロープとペグを必ず張る(付属していても使わない人が多い)

・脚にウエイト(重り)を付ける。砂浜ではペグが効きません

・風が出てきたら迷わず畳む

長時間利用するキャンプ用としてはNGと言い切っていいでしょう。短時間利用のデイキャンプまでの利用としたほうがいいです。

番外:サンシェード(簡易シェルター)

海水浴や公園など、短時間の日よけならサンシェードという選択肢もあります。タープより手軽ですが、キャンプサイトのリビングとしては小さめです。

サンシェードのポールのゴムが切れたときの修理方法はこちら → ポールのショックコード交換

タープの良し悪し比較

📊 タイプ別比較(◎>〇>△>×)

ヘキサ・ウイング

価格〇/設営◎/コンパクト◎/風◎
初心者向け◎/ファミリー〇

スクエア・レクタ

価格〇/設営△/コンパクト〇/風〇
初心者向け〇/ファミリー◎

スクリーン

価格△/設営△/コンパクト△/風△
初心者向け〇/ファミリー◎

ワンタッチ

価格◎/設営◎/コンパクト◎/風×
初心者向け〇/ファミリー〇

タープの選び方|目的別おすすめ

🧭 こんな人にはこのタープ

はじめての1張り → ヘキサタープ

失敗が少なく、あとから買い替えても無駄になりません

ソロ・夫婦・ロースタイル → ウイング/小さめのヘキサ

軽くて設営が速い。荷物を減らしたい人に

大人数・グループ → レクタタープ

テーブルを2つ並べても日陰が足ります

虫・雨が気になる → スクリーンタープ

ただし区画サイトの広さを必ず確認

BBQ・デイキャンプだけ → ワンタッチ

泊まりには使わない。風が出たら畳む

人数別サイズの目安

📏 タープの大きさの目安

ソロ〜2人 一辺3m前後(ウイング・小型ヘキサ)

3〜4人(ファミリー) 一辺4〜4.6m前後(ヘキサM〜MDXクラス)

5人以上・グループ 一辺5m前後(レクタ)、または2張り使い

※あくまで目安です。テーブル・チェアのサイズや、テントとの連結の仕方で変わります。

素材で選ぶ|焚き火をするならここが重要

🔥 ポリエステル vs TC(ポリコットン)

ポリエステル(一般的なタープの多く)

◎ 軽い・安い・乾きやすい・雨に強い
× 焚き火の火の粉で簡単に穴が開く

TC(ポリエステル×コットン混紡)

◎ 火の粉に強く穴が開きにくい・遮光性が高く夏は涼しい・結露しにくい
× 重い・乾きにくい(カビやすい)・価格が高い

⚠️ 焚き火とタープの注意

・ポリエステルのタープの真下で焚き火はしない。火の粉で穴だらけになります

・TCでも「燃えない」わけではありません。距離をとり、炎を大きくしすぎないこと

・タープの下は一酸化炭素がこもりやすい。風通しのない場所での焚き火・炭火は避けてください

買う前にチェックしたいスペック

☑ この4つを見ておけば失敗しません

☑ 耐水圧——1,500mm前後あれば普通の雨は問題なし。強い雨が多いなら2,000mm以上

☑ UVカット・遮光コーティング——夏の日陰の涼しさが段違いです

☑ 収納時の長さ——ポールの長さで決まります。押入れの奥行(約80cm)に収まるか確認

☑ ポールの素材——スチールは安くて丈夫だが重い。アルミは軽いが高い

タープを風から守るコツ

タイプを問わず効く4つのコツ

・ガイロープはピンと張る——たるみがあると風でバタつき、ポールが倒れます

・ペグは長く丈夫なものを——付属のピンペグでは抜けることがあります

・風が強い日はポールを短くして低く張る——受ける風が減ります

・雨の日は片側を低く——天井に水がたまると重みで倒れます

雨の日の張り方や撤収のコツは → 雨の日のキャンプ|行くか中止かの判断基準

まとめ

タープ選びの要点

・迷ったらヘキサ。安い・楽・風に強い・コンパクト

・大人数ならレクタ、虫と雨ならスクリーン(区画の広さに注意)

・ワンタッチはデイキャンプ専用。泊まりでは使わない

・焚き火をするならTC素材、軽さと価格ならポリエステル

・ガイロープをピンと張るのが、どのタープにも共通の安全策

よくある質問(FAQ)

Q. 初心者にはどのタープがおすすめですか?
ヘキサタープです。2本のメインポールで支える構造なので設営が比較的楽で、価格も安く、風に強く、収納もコンパクトです。失敗が少ないので、はじめての1張りに向いています。
Q. ヘキサタープとウイングタープの違いは?
形と大きさです。ヘキサは六角形で両サイドにも布があるぶん日陰が広く、ファミリー向け。ウイングはひし形で布が少ないぶん軽くてコンパクトですが、居住性は低めです。背が低いものが多いので、低い椅子とテーブルを使うロースタイル向きです。
Q. ワンタッチタープはキャンプに使えますか?
泊まりのキャンプにはおすすめしません。天井が平らで高いため風をまともに受けて持ち上がりやすく、脚4本で立っているだけなので固定も弱い。海でもよく飛ばされています。使うならデイキャンプやBBQまでにして、ガイロープとペグを必ず張り、砂浜では脚にウエイトを付け、風が出てきたら迷わず畳んでください。
Q. スクリーンタープはオートサイトに張れますか?
3.5m級までが目安です。4m級が使えるオートサイトはほとんどなく、4mならフリーサイトと考えたほうがいいです。タープの実寸に加えてガイロープの張り出しが四方に1m前後必要で、テントと車も同じ区画に入るので、カタログの数字より1〜2m大きく見積もってください。
Q. 最近スクリーンタープを見かけなくなったのはなぜですか?
ロースタイルやソロキャンプが広まったこと、焚き火ブームでポリエステルとメッシュのスクリーンタープは火の粉に弱いこと、2ルームテントやシェルターが同じ役割をこなすようになったことが大きいです。加えて、重くて設営に手間がかかる、4m級は区画サイトに入りにくい、家で収納しにくいといった理由もあります。ただし虫よけや雨の日の快適さは今でも一番なので、虫が苦手な家族や雨でも行く人には今も頼れるタープです。
Q. 家族4人だとどのくらいの大きさが必要ですか?
一辺4〜4.6m前後が目安です。たとえばコールマンのXPヘキサタープ/MDXは使用時約460×435cmで、4人家族でも十分な日陰が取れます。ソロ〜2人なら3m前後、5人以上ならレクタタープの5m級か2張り使いが目安です。
Q. タープの下で焚き火をしてもいいですか?
ポリエステルのタープの真下では避けてください。火の粉で簡単に穴が開きます。焚き火をタープの近くでするなら、火の粉に強いTC(ポリコットン)素材がおすすめです。ただしTCでも燃えないわけではないので距離をとり、炎を大きくしすぎないこと。また、タープの下は一酸化炭素がこもりやすいので、風通しのない状態での焚き火・炭火は避けてください。
Q. タープを買う前に見るべきスペックは?
耐水圧(1,500mm前後で普通の雨は問題なし)、UVカット・遮光コーティングの有無、収納時の長さ(押入れの奥行に収まるか)、ポールの素材(スチールは丈夫だが重い、アルミは軽いが高い)の4つです。