コンパクトカーで行くキャンプ

エコカーブームで、車のサイズはどんどん小さくなっています。たしかに、年に数回の遊びのためだけに大型車を買うのは不経済ですよね。いまはコンパクトカーでも十分楽しめるキャンプ道具がたくさん出ています。

このページでは、コンパクトカーやワゴン車の限られた荷室でキャンプを楽しむための道具選びを紹介します。キャンプ道具だけでなく、着替えなどのバッグを入れるスペースも忘れずに考えておきましょう。

コンパクトカーキャンプ 5つの鉄則

①道具は小分けにして、すき間なく詰める。大きな1個より小さな2個

②テントは小さく、タープを優先。寝る場所より、過ごす場所

③「丸める」より「折りたたむ」。四角い物は荷室に積みやすい

④クーラーはソフトタイプ。形が変わるので、すき間に押し込める

⑤ただし鍋・フライパンは家と同じサイズ。食べる量はコンパクトにできません

テントとタープの選び方

テントとタープは「別々」が積みやすい

テントとタープが一体になったツールームテントは便利ですが、収納サイズが大きく重いのが難点です。コンパクトカーなら、小さめのテント+タープを別々に持って行くほうが積みやすくなります。

別々にするメリット

◎ 1つ1つがコンパクトになり、小さいテントは設営もラク

◎ テント本体とポール類を分けて積めるので、荷室の形に合わせやすい

◎ 荷室に余裕があれば、テント(寝る場所)よりタープ(リビング)を大きくする選び方ができる

道具はできるだけ小分けにして、すき間なく詰め込んでいくのがコツです。

テント

コンパクトさを追求するなら、ツーリング用や登山用のテントがベストです。登山用はコンパクトで丈夫ですが、それなりに高額なので、予算と相談ですね。

家族みんなでギューギュー詰めで寝るのも、それなりに楽しいですよ。密集して寝るので、必然的にエルボーやかかと落としなどの技が降ってきます。これはこれで、なかなか楽しい思い出になります(笑)

ただし、床面積は人数分確保しましょう。目安はマット幅60cm×人数がインナーテントの幅に収まるかどうか。削っていいのは天井の高さのほうです → テント比較|種類と選び方

タープ

コンパクトさを考えるなら、やはりヘキサタープです。スクリーンタープは、収納時にポールの分だけでかなりの容積になります。ヘキサタープなら、収納時の容積はスクリーンタープの1/4程度で済みます。

タープの選び方はこちら → タープ比較

インナーマット

テント専用のマットもいいですが、荷室のことを考えるとアルミマットも検討の価値ありです。丸めるタイプより、折りたたむタイプのほうが荷室に積みやすいです。荷室のいちばん奥や後部座席の足元など、置き場所を工夫できます。

マットは「薄すぎ」に注意

コンパクトさを優先しすぎて薄いマットだけにすると、地面からの冷えや凸凹で眠れないことがあります。春や秋は特に要注意。アルミマットの上に銀マットやエアマットを重ねるなど、寝心地も確保しましょう。

キッチンとダイニング

テーブルとチェア

カレーライスなどの1品メニューなら、小さめのテーブルでも問題ありません。同じコンパクトでも、テーブルと椅子が一体型のものより、分離できるもののほうが使い勝手がいいです。

コンパクトな椅子は安定感がないことがあるので、小さな子どもだけキッズチェアを用意することも考えましょう → キッズチェア

テーブルと椅子が一体型のピクニックテーブルは要注意

よく見かける青色の、テーブルと椅子が一体になったタイプは、2回目以降の出番が少ない道具の代表です。座る位置が固定されて使いにくく、結局使わなくなりがちなので避けたほうがいいでしょう。

ロースタイル

テーブルを低いロースタイルにして、椅子は必要最低限、シートに座って食事をするスタイルです。昔でいうお座敷スタイルですね。

子どもが小さいうちは、むしろロースタイルのほうが安全です。椅子から転げ落ちる心配がありません。背の低いロースタイル用の椅子はコンパクトなので、それほどかさばりません。

ツーバーナー

長くキャンプを続けるなら、ツーバーナーを選びましょう。いちばんの魅力は、料理の幅が広がること。ご飯を炊きながらおかずを作るなど、いろんな料理が楽しめます。

ただし、ツーバーナーを選ぶならランタンも同じ燃料にそろえること。予備の燃料を共有でき、持って行く燃料の種類も1つで済みます → バーナー比較

シングルバーナー

燃料代(ガス缶)のことを考えると、イワタニなどのCB缶(カセットガス)を使うシングルバーナーがNo.1ですよね。OD缶の器具を買ってから後悔しているキャンパーは、ごまんといるはず。何を隠そう、私もその1人です。

CB缶のシングルバーナーがいい理由

・どこでも売っている(スーパー・コンビニ・ホームセンター)

・なにより安い。OD缶の数分の一の燃料代

・家のカセットコンロと共用でき、防災の備えにもなる

・ガス缶は器具メーカーが指定するものを使うのが原則です

年に3回以上キャンプに行くつもりなら、CB缶を軸に考えるといいでしょう。CB缶のシングルバーナーを比べた記事はこちら → タフまるJr vs ST-330 比較/OD缶からCB缶へ燃料統一

LEDランタン(小)

リビングで食事をするだけなら、小さなLEDランタンでも十分な明るさです。2つあれば燃料系ランタンはいらないくらい、性能はよくなっています。充電式電池(エネループなど)を使えば、コストパフォーマンスも優れています。

▶ 充電式電池のコストパフォーマンス/LEDランタン 777XP 実用例

LEDランタン(大)

LEDランタンの性能が上がったので、電池式でもメインランタンとして使えるようになりました。1,000ルーメンクラスなら、十分にメインランタンとして使えます。燃料系ランタンとちがって燃料もマントルもいらないので、コンパクトカーキャンプにはぴったりです。

▶ クアッドランタン 実用例/LEDランタン SOL-013C 実践編/ランタン比較

寝袋

マミー型

コンパクトになるのはマミー型です。1人1個必要なので、なるべくコンパクトなものを選びましょう。足元や座席の下のすき間に押し込んで積むこともできます。

真冬にキャンプしないなら、それほど高機能な寝袋は必要ありません。ただし、キャンプ場は真夏でも朝夕に冷え込むことがあります。特に高原や山あいのキャンプ場は要注意です。万が一に備えて、せめて子どもの分だけでもそろえておくと安心です。寝袋で寝ること自体が、子どもにとっては楽しいイベントですものね。

💡 コンパクトさで選ぶなら「ダウン」も選択肢

化繊の寝袋は安いですが、収納サイズが大きいのが弱点です。ダウンの寝袋は同じくらいの暖かさでも、ずっと小さく収納できます。家族全員分は高くつくので、寒がりの人の1本だけダウンにする、という選び方もあります。寝袋は「快適温度」で選んでください → 寝袋(シュラフ)比較

クッキング

食器

重ねて収納できるキャンプ用の食器セットは、コスト的には100円ショップにかないませんが、コンパクトに収納できるよう、よくできています。わが家では大活躍しています。100円ショップでそろえる場合も、重ねられる形・サイズを意識して選ぶとコンパクトになります。

クッカー(鍋・フライパン)

いくらコンパクトと言っても、クッカーだけは普通サイズを選びましょう。収納のコンパクトさを優先して小さい鍋を選ぶと、料理が何回にも分かれて大変です。鍋やフライパンは家庭で使うサイズと同じがいいです。食べる量はコンパクトにできませんからね。

取っ手が外せるタイプなら、普通サイズでも重ねてコンパクトに収納できます。

BBQグリル

コンパクトで、それでいて飽きもこない。ユニフレームのユニセラあたりを選んでおけば、将来的にも後悔することはないと思います。第3世代(TG-Ⅲ)まで少しずつ進化し続けているロングセラーで、キャンパーの誰もが一度は購入を検討する卓上BBQグリルの定番です。収納時の厚さは約8.5cmで、荷室のすき間に入ります。

わが家がコンパクトカーキャンプで使っているのは、さらに小さなコールマンのパックアウェイグリルⅡ。クーラーボックスと一緒に運べるサイズで、家族4人のBBQには十分でした → パックアウェイグリルⅡ/BBQグリル比較

クーラーボックス

コンパクトさを優先するなら、ソフトタイプを選ばざるを得ません。中身に合わせて形が少しでも変わってくれることが、限られた荷室では大事なポイントになります。

ソフトクーラーを使いこなすコツ

・冷たいジュースはキャンプ場の自動販売機で調達するなど、少し割り切れば1泊2日の食材とお酒の保冷は十分可能

・保冷剤の代わりに凍らせた2Lペットボトル。溶けたら飲めて、じゃまなら捨てられます

・帰りは小さくたたんで、空いたスペースにお土産を。洗濯物を入れて持ち帰るのもソフトクーラーならでは

クーラーボックスの選び方はこちら → コールマンのクーラーボックス比較

コンパクトカーへの積み込みのコツ

🚗 積み込みの基本

・重いもの(クーラー・グリル・水)は下、軽いもの(寝袋・マット)は上

・現地で最初に使うもの(テント・タープ)は手前に

・後方の視界をふさがない高さまで。急ブレーキで荷物が飛ばないよう固定

・四角いコンテナボックスに小物をまとめると、すき間なく積める

・それでも足りなければ、ルーフボックスやルーフキャリアという手も(立体駐車場や地下駐車場の高さ制限に注意)

実際の積載例はこちら → キャンプアドバイス|SUV・ミニバン・コンパクトカーの積載例/ワゴンに積む収納術/カローラツーリングで車中泊

よくある質問(FAQ)

Q. コンパクトカーでもファミリーキャンプはできますか?
できます。テントは小さめにしてタープを優先し、道具を小分けにしてすき間なく積むのがコツです。クーラーはソフトタイプ、マットは折りたたみ式、寝袋はマミー型を選ぶと、荷室に収まりやすくなります。着替えなどのバッグのスペースも忘れずに考えておきましょう。
Q. ツールームテントとテント+タープ、どちらが積みやすいですか?
コンパクトカーならテントとタープを別々にするほうが積みやすいです。1つ1つが小さくなり、本体とポールを分けて荷室の形に合わせて積めます。タープはヘキサタープなら、スクリーンタープの1/4程度の容積で済みます。
Q. コンパクトにするために小さい鍋を選んでもいいですか?
鍋やフライパンだけは家庭と同じ普通サイズがおすすめです。小さい鍋だと料理が何回にも分かれて大変になります。食べる量はコンパクトにできません。取っ手が外せるタイプなら、普通サイズでも重ねてコンパクトに収納できます。
Q. ソフトクーラーだけで1泊2日のキャンプは大丈夫ですか?
冷たい飲み物をキャンプ場の自動販売機で買うなど少し割り切れば、1泊2日の食材とお酒の保冷は十分可能です。保冷剤の代わりに凍らせた2Lペットボトルを入れると長持ちします。帰りは小さくたためるので、空いたスペースをお土産に使えます。

2日程度の食材とアルコール類の保冷は可能です.帰りは小さくしてその分の容積をお土産品に.もしくは洗濯物を入れてしまうなど、ソフトクーラーボックスならでは(ある程度変形してくれるので)の使い方もできます